寒い季節に突然お湯が出なくなると、日常生活に大きな影響が出ます。給湯器のトラブルは多岐にわたりますが、まずは自分でできる簡単な確認と応急処置を知っておくと、慌てずに対応できます。最も多い原因の一つは、ガスの供給が止まっていることです。ガスメーターが遮断されている場合、復帰操作を試みましょう。ガスメーターの赤いランプが点滅している場合は、安全装置が作動している可能性があります。ガスメーターのリセットボタンを数秒間長押しすることで、ガス供給が再開されることがあります。また、プロパンガスを使用している場合は、ガスの残量を確認することも重要です。次に、給湯器の電源が入っているか確認しましょう。電源プラグが抜けていたり、ブレーカーが落ちていたりする可能性もあります。電源を入れ直したり、ブレーカーを上げたりすることで、復旧するケースも少なくありません。給湯器本体の電源ランプが点灯しているかどうかも確認ポイントです。冬場に特に注意したいのが、「凍結」です。外気温が氷点下になると、給湯器内部や配管内の水が凍結し、お湯が出なくなることがあります。給湯器には凍結予防ヒーターが内蔵されていることが多いですが、外気温が極端に低い場合は不十分なこともあります。凍結が疑われる場合は、自然解凍を待つか、配管にタオルを巻いてぬるま湯をかけるなどの方法がありますが、無理な解凍は破損につながるため、心配であれば専門業者に相談しましょう。これらの応急処置で改善しない場合は、給湯器本体の故障が考えられるため、メーカーや専門業者に修理を依頼する必要があります。