ある日突然、水道局から「今月の使用量が異常に多いですが、どこかで水漏れしていませんか」という通知が届き、青ざめるという経験をする人がいます。ある家庭のケースでは、前月の二倍近い水道料金が請求され、家中を調べた結果、お風呂のシャワーとカランを切り替える切替弁の内部故障が原因でした。この故障の恐ろしい点は、使用していない時でも微量の水が常に排水口へと流れ続けていたため、床が濡れることもなく、音も静かで全く気づかなかったことです。このように、目に見える被害が出ない漏水こそが、経済的なダメージを最大化させます。また、別の事例では、浴槽の自動湯張り機能の故障により、お湯が設定水位を超えても止まらず、オーバーフローから一晩中排水され続けていたことがありました。これらは機器の電子基板やセンサーの劣化が原因ですが、お風呂という場所は「水が流れていて当たり前」という先入観があるため、多少の異変を見逃しやすいのです。こうした事態を避けるための教訓は、水道メーターを定期的に確認する習慣を持つことです。寝る前や外出前など、家中の水を使っていない時にメーターのパイロットが回っていないかを見るだけで、潜伏している水漏れをほぼ確実に発見できます。もし漏水が発覚した場合は、自治体の指定業者に修理を依頼し、修理完了証明書を発行してもらうことで、過剰に支払った水道料金の一部が減免される制度もあります。しかし、何よりも大切なのは、高額な料金を支払うことになったという結果ではなく、それだけの量の水が家のどこかを通り続けていたという事実です。もしその水が排水口ではなく、壁の中や床下に漏れていたとしたら、被害額は水道代の比ではありません。水道料金の変動は、家が発している無言の警告です。単なる支払いの記録として流すのではなく、家の健康状態を測る重要なバロメーターとして捉え、異変があれば即座に原因を究明する決断力が、大切な資産を守ることに繋がります。
水道料金の急上昇でお風呂の水漏れに気づいた事例の教訓